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■ ダークナイト
10本近く、映画の感想を書こうと思ってなかなか書けていない映画が貯まってきていますが、今日見たこればかりは見終わってから時間が経つというのに全く興奮が冷めず、凄く凄く感想書きたくて。ほぼネタバレはしない方向での感想です。

この「ダークナイト」というのは文字通り、暗黒の騎士という意味で、バットマンの通称です。敢えてタイトルからバットマンを外していますが、まー、バットマン:ダークナイトじゃどっちもバットマンだから違和感ありますし。でも見終わって僕が思うに、このタイトルはとっても妥当であり、これ以外考えられないというような終わり方でした。

ダークナイトは、「バットマン:ビギンズ」の続編にあたる映画。見ていなくても楽しめますが、そちらをご覧になってから鑑賞された方が更に楽しめると思います(それ以外のバットマンは見る必要ありません、ビギンズのみでOK)。さて、今回の敵役はジョーカー。ジョーカーとは、白塗りのメイクで、クレイジーな犯罪者というキャラクター。ティム・バートンが監督をした一作目の敵役として、ご存知の方もいるのではないでしょうか。そのジョーカーとの対決がダークナイトの主なストーリーとなっています。

バートンの映画では、ジョーカーはジャック・ニコルソンが演じていました。それはバートンらしいコミカルさや、彩色の明るさが感じられる映画で、クレイジーな役柄ではあるものの、ジャック・ニコルソンの演じるジョーカーにもその様なところがありました。そのジョーカーというキャラクターの存在感は圧倒的なものがあり、それはジャック・ニコルソンの怪演によるものもありますが、本来主役であるバットマンを完全に食ってしまっているほどでした。

このダークナイトで、そんな強烈なキャラクターを演じるのはヒース・レジャー。ブロークバック・マウンテンで演技が一躍注目された彼ですが、今年の1月22日に自宅で死亡されているのが発見、死因は急性薬物中毒との事。今後ますます活躍できたであろう方なので残念ではありますが、この映画では非常に狂気を感じさせる物凄い演技を見せてくれています。

彼の演技がどれくらい凄いかっていうと、怪しげな白塗りメイクだから雰囲気があってというのもあるだろうし、亡くなられたから過大評価されている面もあるとは思うけれど、でも、それらを度外視しても、本当にイカれてるようにしか見えない演技は、とてもとても素晴らしくて、血管が破裂してしまうんではないかという程の狂気さを感じさせていました。やはりバートンのジョーカーと同じくバットマンの存在を食ってしまうほど。

しかしバートンのそれと大きく違うのは、ジョーカーに対する存在として、しっかりとバットマンを描いているので、バットマンがあって、ジョーカーが存在し、ジョーカーがいるからこそ、バットマンが存在する、そのような関係性を築けている事でしょうか。インパクトのあるヒース・レジャーのジョーカーの存在感は強いけれど、バットマンの存在感もまたしっかりあるのが、バートンのそれより秀逸だなと。

ヒース・レジャーの演技が素晴らしいのは勿論の事、主演のクリスチャン・ベールを始めとして、脇役も皆々素晴らしいのもまたこの映画の魅力。個人的に特に好きなのはゴードン警部を演じているゲイリー・オールドマン。彼はハリー・ポッターの、ハリーの名付け親のシリウス・ブラック役とか有名ですかね?アルフレッド役のマイケル・ケインや、フォックス役のモーガン・フリーマンも好きですが、この二人に関しては前作の方が存在感あったかなー。しかしバットマンを影で支える存在としてなくてはならない方だし、じわっとくるブルース・ウェイン(主人公)を真に思う心をしっかり演技しているのはさすがだなと思わせてくれます。

でもやっぱりそれらを支えるのはやはり監督の技量と、綿密な脚本の質の高さでしょう。正直言うと、前作のビギンズは面白かった事は面白かったですが、物足りなく感じた部分も若干ありました。ただそれを序章という名の土台として活かし、作り上げられたダークナイトは、前作を遥かに凌ぐ出来栄えで、続編としては考えられないほど最高の出来!と言えます。続編になると質が低下する映画はとても多い中、これは極めて稀な存在と言えるでしょう。

アクションも実に見事で、演出もキレがあり、格好良さを前作以上に十分に引き出していますし、カーチェイスや、派手な爆破なども見応えがたっぷりありますが、それは正直ジョーカーをクレイジーさを引き立てるためのおまけに過ぎず。何より、次々に展開していく物語、そのテンポ感がとても絶妙で、序盤から終盤までずーっとスクリーンに引きこまれ続けます。ずーっとゾクゾクさせてくれる。

見る前から、公開の大分前からとても期待していて、楽しみにしていた映画でした。そういう期待度が高いものって、こんなもんかなーとか、ちょっと期待しすぎたかなーって感じるものが多いように思うんです。でもこの映画は逆でした、予想を遥かに凌ぐ面白さだったんですねー。自分の中では今年の映画で迷わず一番を付けれる。いや、むしろここ数年の中で最高の映画でした。

アメリカでは、スパイダーマン3の初日興行収入を塗り替え、パイレーツ・オブ・カリビアンの三作目の三億ドル突破最短記録を塗り替え、劇場館数No.1を塗り替え。など、凄まじい勢いで、歴代最高興行収入1位のタイタニックが射程圏内に入ってきたというほどの大ヒットっぷり。やっぱりヒース・レジャーが多くの人に支持されているという事なんだろうなー。まー、タイタニックを抜けるかどうかはともかく、日本でもそこそこヒットする事でしょう。

バットマンってヒーロー物でしょ?アメコミでしょ?と敬遠される方は多いように思います。しかしこれだけの映画を映画館で見ないのは勿体無い…。是非、音響、映像共に大迫力の映画館で見て、臨場感たっぷり楽しんでもらいたいなと思うのです。記録も残り、記憶にも残る、大傑作の映画を是非。必見!一押しです!

※ 気が向いたら追記するかも。
08. 02. 2008 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
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